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寄稿「フェアリーランドへ 」MIYUKI

 4月半ば、桜の花も散り新緑が眩しく目に映る頃、10年来憧れ続けていた「フェアリーランド」の扉を開く事が出来ました。扉の向こうに待っていたもの、それは、薔薇の香りに包まれた可憐で可愛いエルフィン達…そしてエルフィン達のママ、まり子先生でした。
 緊張の余り、まともにお話しできないのでは…と心配していたのもつかの間、自分でも驚くほど話が盛り上がり時間が経つのも忘れてしまいました。私の郷土の歴史に熱心に耳を傾けて下さり中でも後醍醐天皇の島流しの話に「私も島流しにされたいわ。うふっ」と小首を傾けながらつぶやいたまり子先生がとても可愛く印象的でした。そして何より驚いたのはまり子先生と私の思うところが同じだった事です。
 この日私が身につけていた蝶のネックレスの名前が「ゼフュロス」だとお話すると、すぐに「ボッティチェルリの西風の神」と言われたのはまり子先生がはじめてでした。
 私はルネッサンスの絵画が好きで、特にボッティチェルリのヴィーナスの誕生は一番好きなのですが、まり子先生の口から「私、ボッティチェルリのヴィーナスの誕生が一番好きなのよ」と出てきた時には感動でした。今回の展示会もルネッサンスの香り漂う女神達が何点か出品されていましたが、次回はぜひ、ヴィーナスをモティーフにした作品を…と勝手ながら期待してしまいました。

「まだまだ下手なのよ…」と照れながら見せて下さったたくさんのイラスト…。圧巻でした。このまますぐにでも絵画集として出版できるくらい。
 まり子先生のお人形達がそのまま絵になっているような、いえ、絵がそのままお人形になっているような…イラストだけで物語が語れるそんな繊細なタッチのエルフィン・ストーリー…皆の目に触れる瞬間が待ち遠しいです。

 目が合うたびに「ふふっ」と微笑むまり子先生は本当に華奢な女性でどこにこんな作品を生み出すパワーがあるのか不思議に思ってしまいます。

 今回の訪問は少ない時間ではありましたが、私自身たくさん得るものがあり、とても充実した瞬間を過ごす事が出来たと心から思っています。
 人だけでなく、物との出会いも一期一会。この日この瞬間に出会えたエルフィン達のこと、一生忘れません。そしてこの日の出来事は私の娘達にもずっと語り続けることでしょう…
「フェアリーランドの旅」へ導いて下さったまり子先生ありがとうございました。
 素敵な出会いに心から感謝です。

筆者紹介
MIYUKI(みゆき)
自然倶楽部会員で森に棲む妖精達のため、緑を自然を守る活動をしています。

編集部注記
上記の「フェアリーランドへ」は、一愛好家から見た若月まり子の世界についてMIYUKIさんに依頼して寄稿されたものです。
MIYUKIさんは、島根県隠岐島にお住まいで、2003年4月に開かれた銀座・松屋での「若月まり子フェアリードール展」にあわせてアトリエを訪問していただきました。

上記文章の無断転載はお断りいたします。(C) Miyuki. 2003

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